学部長挨拶

ようこそ共同教育学部へ

松村啓子

宇都宮大学共同教育学部は、栃木県唯一の国立大学教員養成学部です。1873(明治6)年に前身である類似師範学校(のちの栃木師範学校)が設立されて以来、県立・国立の師範学校、宇都宮大学学芸学部、同教育学部と幾多の変遷を経ながら、150年にわたり栃木県内を中心とする教員養成の中核を担ってきました。

令和2年には、群馬大学とともに全国初の共同教育学部を発足させました。
情報化、グローバル化、少子化など社会の急激な変化が進むなかで、時代を切り拓く力を育む教育や、特別な支援を必要とする子どもたちに寄り添った指導が求められています。共同教育学部では、両大学の協働のもと、こうした現代的教育課題に対応できるカリキュラムを充実させています。教員の専門性を活かしたメディア授業では、教育の基礎理論や教科に関する幅広い知識を修得できます。また、2年生の夏、3年生の冬に対面で行う合同の演習では、群馬大学の学生と協力して課題に取り組み、教育実習で行った授業について率直に意見を交わすことで、実践的指導力を養っています。

教員に求められる資質能力は多岐にわたります。学校現場に対する多様なニーズに応えることは、時に困難に思えるかもしれません。それでも教員という仕事は、子どもたち一人一人の可能性を引き出すことで、よりよい未来につなぐことができる、やりがいと喜びに満ちています。
教育実習や教員採用試験に対する手厚い支援体制もありますので、安心してください。
将来、「学校の先生になりたい」という思いを抱いている皆さん、その夢が叶うよう、私たち教員は全力で皆さんをサポートしていきます。

共同教育学部長
松村啓子