芸術・生活・健康系
芸術・生活・健康系は、「音楽分野」「美術分野」「保健体育分野」「家政分野」の四つの分野があります。 小学校の教員としての資質・能力を獲得するとともに、特に、中学校の音楽、美術、保健体育、家庭の各教科の指導力を修得するため、教科指導の基盤となる学問・技能をさらに深く学修し研究します。 それぞれの分野に、各教科の専門性を深めるために多様な教科専門科目が開講されています。教科に対する知識・理解を深めるとともに、指導に必要な技能を修得します。
本分野の理念は、教育者としての幅広い知識・教養・能力を身につけること、音楽の専門についての研鑽を積むこと、の2点に集約されます。 専門科目は音楽教育、作曲、音楽学、声楽、器楽などの領域からなり、主に2年次までは全領域をまんべんなく学び、3~4年次には特定の領域に力点を置いて研究を進めます。そして、卒業研究を成して修了します。
和声Ⅰ~Ⅲ、作曲Ⅰ・Ⅱ、音楽史A・B、音楽分析、ソルフェージュ、指揮法、声楽A・B、器楽A・B、合奏Ⅰ~Ⅲ、中等音楽科指導法A~D、音楽アウトリーチ研究A・B、作曲応用演習、音楽科教育演習、鍵盤アンサンブル演習、声楽アンサンブル演習、室内楽、音楽研究セミナーⅠ・Ⅱ、卒業研究
▶︎ 音楽分野紹介動画
美術全般の基礎的素養と美術教育の専門能力の育成を目指し、実技と理論の体系的教育を行います。 2年次までに、美術各領域の導入を学び、3年次からは、それらの発展的な学びに加え、学生の希望に沿って、絵画・デザイン・工芸・美術教育・美術理論から、卒業研究に向けて軸となる領域を選択し、専門性の向上に着手します。 また、野外写生合宿、古美術研究旅行、作品展、ワークショップなどの諸活動、学生企画の諸行事等を通して充実した4年間を過ごすことができます。
表現基礎、絵画、彫刻、デザイン、工芸、図法、美術理論、美術史、デザイン理論、工芸理論、美学芸術学概論、図画工作、中等美術科指導論、工芸科指導法
▶︎ 美術分野ホームページ
近年の保健体育・スポーツ分野における研究の発展はめざましいものがあり、教育の場ではそうした知見を活かした指導が求められています。 本分野は、学校教育における保健体育やスポーツ教育に携わる優秀な人材を育成することをめざして、下記に示した開講科目を通して時勢に応じた理論と実践の体系的な教育を行います。
解剖学、運動学、生理学、体育原理、体育・スポーツ心理学、学校保健、衛生学及び公衆衛生、保健体育科教育法、体操・器械運動、陸上競技、バレーボール、サッカー、武道、ダンス、水泳
家庭生活に関する専門教育を基礎とし、衣、食、住の生活科学、家庭経営、家族関係、保育、環境、家庭科教育等の分野からなる講義と実験・実習・セミナー・卒論で構成され、生活者の視点から捉えるという総合的な観点から多面的に実施しているのが特徴です。 生活の質的向上と人類の福祉に貢献するために学びたい人を歓迎します。
家庭経営論、衣生活論、食生活論、住生活論、保育論、生活環境論、消費者教育、家庭科教育法など、及びこれらと関係した実験・実習
▶︎家政分野ホームページ
作曲(=音楽作品を構築)するために必要な形式と理論と書法のしくみについて、実例を分析しながら学んでいます。
講義担当教員・木下大輔 教授
受講生はデッサンを通して「対象の見方」を学んでいます。これはデッサンに使用する木炭の使い方のレクチャーを受けているところです。
講義担当教員・株田昌彦 准教授
じゃんけんを使った表現リズム遊びを行っています。自分の心と体を使って実践しながら、小学校体育における表現運動の指導方法を体験的に学んでいます。
講義担当教員・松浦 佑希 助教
家庭科は実践(実習や実験等)を通した学びを保障しなければなりません。本授業では、衣生活に関連する講義科目で学んできた被服材料の成り立ちや衣服に求められる消費性能について、実験を通して理解を深めます。写真は伝統的な手織機を使って織物の原理を学びながら、製織実験の準備をしているシーンです。織物は「準備9割織り1割」と言われます。布を作るためのプロセスを一つずつ体験することで、衣生活の中心を担う「布」環境を、子ども達にどう伝えるべきかを考えることをねらいとしています。
講義担当教員・佐々木和也 教授